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アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎とは?
アトピー体質とは乾燥しがちで湿疹ができやすい肌質の方をいいます。
近年では皮膚の乾燥に加え、皮膚のバリア機能がもともと弱い方が、アトピー性皮膚炎を発症しやすいということが分かってきました。このような体質の方はストレスや発汗、体調不良など様々な原因で湿疹ができます。湿疹ができると、睡眠中などに掻き壊し、症状は拡大・悪化します。
治療にはどのようなものがあるのですか?
日本皮膚科学会のガイドラインに準じた治療を行います。ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏と保湿が中心となります。症状が安定してきたら、プロアクティブセラピーを行います。プロアクティブセラピーとは、再燃をよく繰り返す場合に皮膚の状態が安定している時にも保湿によるスキンケアに加え,ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏を定期的に(週2、3回)塗布し,寛解状態を維持する治療法です。皮膚を守るための保湿が有効で、かゆみがないときでも保湿剤をぬり続けることで症状をおさえることができます。
当院では、今までの治療法で十分な効果が得られない、15歳以上のアトピー性皮膚炎の方に対して、新しい治療薬のデュピクセントを導入しました。
デュピクセントによるアトピー性皮膚炎の治療について
デュピクセントは、アトピー性皮膚炎の皮疹やかゆみの原因をブロックする生物学的製剤という注射薬です。2週間毎に皮下注射を行う治療法です。
今までの治療で十分な効果が得られなかった重症のアトピー性皮膚炎の患者様に対して、高い改善効果と安全性を示しており、これまでにない優れたアトピー性皮膚炎治療薬であると考えられます。
- 今までの治療で効果不十分の場合
- 15歳以上の方
- デュピクセントに含まれる成分に対してアレルギー反応を起こしたことがない方
- 寄生虫感染のある方
- 1生ワクチンを接種する予定がある方
- 妊婦または妊娠している可能性がある方、授乳中の方
- 高齢の方
- 喘息等のアレルギー疾患をお持ちの方