脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎とは?

皮膚では皮脂腺から毛孔を通じて皮脂が分泌されていますが、この分泌が多くなった状態を脂漏といいます。脂漏を原因に紫外線やカビ(真菌)などによって皮脂が脂肪酸に分解され、炎症を引き起こすことがあります。これが脂漏性皮膚炎です。

脂漏性皮膚炎とフケ症は同じ病気ですか?

フケ症は体質的に皮脂の分泌の多い人がなりやすく、その大部分は脂漏性皮膚炎の軽いもの、前段階と考えられます。
フケは頭皮の老化した角質細胞がはがれ落ちるもので、生理的なものです。普通はそれほど目立たないので、洗髪などで流されてしまい、気になるものではありません。しかし、はがれ落ちる量が増えると、フケが目立つようになり「フケ症」と呼ばれるようになります。

治療法

主に塗り薬を使用しますが、症状、状態によっては飲み薬を併用します。

塗り薬

塗り薬

塗り薬は病変部を石鹸などで洗い清潔にしてから使用します。炎症がある場合、外用ステロイド剤あるいは外用非ステロイド性抗炎症剤を症状や患部によって使い分けます。さらに、真菌に対して外用抗真菌剤を使用します。

日常生活で気を付けること

皮膚を清潔に

皮膚を清潔に

できれば毎日入浴し、低刺激性の石鹸(シャンプー)を使って丁寧に病変部を洗浄し、皮脂を取り除きます。

ストレスを避ける

ストレスを避ける

ストレス、過労などは増悪因子になるので、規則正しい生活を心がけ十分に睡眠をとるようにします。