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単純ヘルペス
単純ヘルペスとは
単純ヘルペスとは単純ヘルペスウイルスによる皮膚感染症です。
始めてウイルスに感染して発症する初感染、すでに抗体を持っている方が初めて罹患する非初感染初発、 及び再発があり、20歳代以下では初感染が多いとされています。
ウイルスは初感染後、知覚神経に潜伏感染し、抵抗力の低下や外傷などをきっかけに再活性化します。 また、発症部位により呼称が変わります。
症 状
口唇ヘルペス
口唇ヘルペス
最も多いタイプであり初感染では唇全体に5~7mm大の水ぶくれが、 再発型では部分的に1~3mm大の水ぶくれが出現します。 その後ただれ、かさぶたとなり1週間程度で治癒します。
口唇ヘルペス
ヘルペス性口内炎
ヘルペス性口内炎
初感染では舌、口腔内に口内炎や水ぶくれが多発し、 発熱や食欲不振などを伴います。再発型は稀です。
ヘルペス性口内炎
顔面ヘルペス
顔面ヘルペス
唇以外の顔面に皮膚症状が帯状に出現します。 アトピー性皮膚炎などの方に起こりやすいです。
顔面ヘルペス
性器ヘルペス
性器ヘルペス
初感染では感染して4~7日後に陰部に水ぶくれが多発し、 発熱や倦怠感、リンパ節の腫れ、排尿痛、痛みによる歩行障害などを伴います。 再発型では水ぶくれが少なく、1週間程度で治癒します。
ヘルペス性瘭疽(ひょうそ)
ヘルペス性瘭疽(ひょうそ)
唾液によって感染することが多く、医療従事者に多いとされています。
ヘルペス性瘭疽(ひょうそ)
カポジ水痘様発疹症
カポジ水痘様発疹症
アトピー性皮膚炎や熱傷などの皮膚症状がある部位にウイルスが感染して拡大したものです。 乳幼児の初感染ではウイルスが全身を巡り、肝炎などを起こすこともあります。
カポジ水痘様発疹症
疱疹後多形紅斑
疱疹後多形紅斑
主に単純疱疹を発症して1~2週間後に体や四肢の発赤が出現します。
検 査
基本的に検査は不要ですが、診断が困難な場合には採血検査や、 水ぶくれを含めた皮膚を採り、顕微鏡検査(病理検査)を行うことがあります。
治 療
飲み薬
飲み薬
- 抗ウイルス薬(バルトレックス®、ファムビル®など)
- 症状が強い場合は細菌感染の合併の可能性があるため、 抗生物質(ケフレックス®、ファロム®など)の内服を併用することがあります。
- 抗ウイルス薬(バルトレックス®、ファムビル®など)
塗り薬
塗り薬
- 細菌感染の合併が考えられる場合は 抗生物質の外用剤(ゲンタシン軟膏®、アクアチム軟膏®など)を併用することがあります。